縦書きで住所を書く場面は、履歴書や封筒、年賀状など、日常生活のさまざまなシーンで登場します。
しかし、いざ縦書きにしようとすると、「数字は漢数字?算用数字?」「丁目や番地はどう書くのが正解?」と戸惑う方も多いのではないでしょうか。
とくに、形式的な文書では見た目の美しさだけでなく、正確な表記が求められるため、数字の使い分けルールを知っておくことは非常に重要です。
この記事では、縦書きの住所を書くときに知っておくべき基本ルールから、「一丁目一番地一号」のような数字表記の正しい書き方、算用数字と漢数字の使い分け方、見落としがちな注意点まで、徹底的にわかりやすく解説します。
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縦書きで住所を書くときに知っておくべき基本とは
履歴書や封筒、年賀状など、正式な書類では縦書きの住所を書く機会が今も数多く存在します。
こうしたシーンでは「丁寧さ」「礼儀正しさ」が重視されるため、見栄えやルールに沿った記述が必要不可欠です。
とくに、数字や記号の扱い方、丁目・番地・号の順序など、横書きとは異なる独自のマナーや書式が求められるため、正確に理解しておくことで印象が大きく変わります。
本章ではまず、縦書き住所の基本とその重要性を押さえましょう。
縦書きが使われる代表的なシーンとは(封筒・年賀状・履歴書など)
縦書きの住所表記は、現代においても公的・礼儀的な文脈で広く使われています。
たとえば、封筒に宛名を書く場合、縦書きは日本文化における正式なスタイルとされ、ビジネスシーンや冠婚葬祭などの重要な場面でよく用いられます。
また、年賀状でも縦書きが一般的であり、手書きの温かみと丁寧さが伝わる表現方法として重宝されています。
さらに、就職活動や転職時に提出する履歴書の中でも、縦書きを求める企業も一定数存在します。
とくに公務員試験や伝統的な職種では、縦書きの形式を重視するケースも多いため、使い分けの判断と形式の正確さが求められます。
こうした背景からも、縦書きの住所表記は単なる見た目ではなく、相手への敬意を形にした大切なマナーであることがわかります。
横書きとの違いは?縦書き特有のルール

縦書きと横書きでは、見た目だけでなく使用する文字や記号の扱いに明確な違いがあります。
たとえば、数字表記では横書きでは算用数字(1・2・3など)を使うのが一般的ですが、縦書きでは漢数字(一・二・三など)を使用するのが正式です。
さらに、記号類も「‐(ハイフン)」ではなく、「の」で置き換えるのが縦書きの基本ルールです。
たとえば「1-2-3」は「一の二の三」となります。
また、縦書きでは住所の区切りに句読点を使わない、番地や号を漢字で表すなど、見落としやすい独自ルールが存在します。
こうしたポイントを守らないと、丁寧さを欠く印象を与えてしまうため注意が必要です。
相手に失礼のない書き方を心がけるためにも、縦書き特有のルールを一つひとつ正確に押さえておくことが重要です。
形式の違いに注意:略式表記と正式表記の違いとは

縦書き住所を書く際には、「略式表記」と「正式表記」の違いにも十分な注意が必要です。
略式表記とは、主に日常的な文書やメモなどで使われる簡易的な書き方で、数字に算用数字を用いたり、「丁目・番地・号」などの略称を省略するケースが見られます。
一方、正式表記は礼儀を重んじる文書に使用され、数字は原則として漢数字で表記し、「〇丁目〇番〇号」のようにすべてを明確に書き出すのが基本です。
また、正式文書では住所の都道府県からマンション名・部屋番号まで一切の省略が許されず、改行位置にも配慮する必要があります。
特に履歴書や公的書類では、形式的な書き方を守っていないことでマイナス評価を受ける可能性もあるため注意が必要です。
用途に応じて略式と正式を正しく使い分けましょう。
縦書きの住所で数字を書くときに起こる混乱の理由
縦書きで住所を書くとき、多くの人が悩むのが「数字の表記ルール」です。
横書きでは問題にならない算用数字(1・2・3)と漢数字(一・二・三)の使い分け、また丁目・番地・号の記述スタイルにおいても、縦書き特有のマナーやルールが存在します。
表記が曖昧になると、読み手に不信感や違和感を与えるだけでなく、文書としての格式が損なわれるリスクも。
数字が絡む表記ミスは意外と目立つため、基本のルールを正しく押さえる必要があります。
丁目・番地・号の正しい表記方法とは?

縦書きで住所を書く際、丁目・番地・号の表記には特有の形式が求められます。まず、「〇丁目〇番〇号」は略さずすべて記述するのが原則です。
たとえば「東京都新宿区西新宿二丁目八番一号」のように、すべてを漢数字で丁寧に書きましょう。
ここで「2-8-1」といった表記は横書きでは一般的ですが、縦書きではNGとされ、正式な文書や履歴書では避けるべきです。
また、数字間の「-(ハイフン)」の代わりに「の」を使うのも重要なポイント。「二の八の一」のような記述は、視覚的にも美しく、相手への敬意を示す丁寧なスタイルとして評価されます。
加えて、「番地」や「号」を省略するケースもありますが、縦書きではなるべく省略せず、きちんと書くことが好印象につながります。正確かつ丁寧な書き方を心がけましょう。
「算用数字」か「漢数字」か?使い分けの基準を解説

縦書きで住所を書くとき、最も悩まれやすいのが「数字を算用数字(1・2・3)で書くか、漢数字(一・二・三)で書くか」という点です。
結論からいえば、正式な縦書きでは原則として漢数字を使用します。
これは、縦書き文化において漢数字の方が視覚的に読みやすく、書面全体のバランスを整える効果があるためです。
また、ビジネス文書や履歴書、封筒の宛名など“礼を尽くす場面”では、漢数字が丁寧さを示す書式として重視されます。
ただし、ビル名や部屋番号の表記など、一部例外的に算用数字を使うケースも存在します(例:新宿NSビル15階)。
このような場合は、元の名称に合わせるのが基本です。判断に迷う場合は「住所の区切り(丁目・番地・号)は漢数字」「建物名や部屋番号はそのまま」と覚えておくとよいでしょう。
縦書きで使う「漢数字」のルールを再確認しよう
縦書き住所では、数字の表記にも“見た目の整え方”と“書式の正しさ”が求められます。特に漢数字は、読みやすさと格式の両方を支える重要な要素です。
普段の生活で使い慣れていない「〇」や「一一一」などの連続数字、桁の大きい数の書き方は、迷いやすくミスも起こりやすいポイントです。
この章では、正式文書にも使える漢数字の基本ルールや、視認性を損なわない配慮の仕方について丁寧に解説していきます。
「十・百・千」を使わずに書くのがマナーって本当?

縦書き住所では、「十・百・千」などの位取り漢字を省略し、「108→一〇八」のように1文字ずつ分けて書くのが一般的です。
たとえば、「二丁目十番三号」と書くよりも「二丁目一〇番三号」と表記する方が、縦の流れで数字が整い、視認性が高まります。
とくに封筒や履歴書のように、パッと見たときの印象が重視される場面では、この“桁別表記”が推奨されます。
これは、算用数字の「1-10-3」といった略式表記とは異なり、正式な場面での丁寧な書き方として定着しています。
もちろん、日常用途であれば「十」や「百」を使っても間違いではありませんが、礼儀を重んじる文書では「一〇八」のように位取りを省いて1文字ずつ丁寧に記すことが、品格ある表現とされています。
ゼロの書き方は「〇」が正解?108はどう書く?
縦書き住所において「ゼロ」は「〇(まる)」を使うのが正式な書き方とされています。
たとえば「108号室」と書く場合、縦書きでは「一〇八号室」となり、「0」や「零」は使いません。
これは書面の統一感と読みやすさを維持するためであり、「〇」は漢数字の一部として扱われます。「108」→「一〇八」の縦書きサンプルは以下の通りです。

このように1桁ずつ縦に並ぶことで、数字の桁が明確になり、視線の流れも整います。
また、「0」をそのまま使ってしまうと算用数字と漢数字が混在し、視認性や統一感が損なわれてしまうため、公的文書や履歴書などでは避けたほうが無難です。
なお、「零」は旧字体で縦書きには不向きなため、こちらも使用しないのが原則です。
同じ漢数字が続くときの視認性への配慮とは?
「一一一」や「二二二」のように、同じ漢数字が連続する住所は、縦書きにすると視認性が落ちやすくなります。
特に画数の少ない数字が続く場合は、読者の目にとって判別しづらく、「どこまでが何の数字か?」と混乱を招く原因にもなります。
こうしたときは、文字と文字の間隔をやや広めに取ることが推奨されます。


このように意識的に空間を持たせることで、視覚的に数字の流れを読み取りやすくなります。
公式な書類や宛名で美しさを重視する場合は、手書きであれば1文字分程度スペースを空けたり、ワープロ入力の場合は「全角スペース」や「行間設定」で調整するのがベストです。
視認性の工夫は、内容以上に“気遣い”が伝わる重要なポイントといえるでしょう。
縦書きで算用数字を使っても良いケースとは
縦書きといえば漢数字が基本とされますが、すべてのケースで算用数字がNGというわけではありません。
実は、建物名や号室、商品名や郵便番号のように、算用数字を使ったほうが認識しやすくなるケースもあります。
読み手の理解を妨げず、文脈に合った使い方であれば、縦書きの中に算用数字を取り入れることも可能です。
この章では、算用数字が許容される具体的な場面と、使用時に注意すべきポイントをわかりやすく解説していきます。
ハイフン付き「1‑2‑3」のような表記は使える?

縦書き住所において「1‑2‑3」のような算用数字+ハイフン表記は、原則として避けたほうがよい形式です。
理由は、縦書き文化においてハイフンが意味を成さず、見た目も不自然になってしまうためです。
たとえば、「1-2-3」をそのまま縦に並べると記号の配置が崩れ、読み手に違和感を与えてしまいます。
縦書きでは、ハイフンの代わりに「丁目」「番地」「号」といった日本語の区切り語を使用するのが正式なルールです。
算用数字であっても「区切り語」が入ることで意味が明確になり、可読性も向上します。
なお、会社のロゴやビル名など、ハイフンが正式表記に含まれる場合は例外としてそのまま使用しますが、それ以外では「-」ではなく言葉で補うのが縦書きのマナーです。
算用数字を縦書きで使うときの注意点と可読性の工夫
縦書きの中に算用数字を使う場合は、見た目のバランスと読みやすさに特段の配慮が必要です。
たとえば「123」という数字を縦に並べた場合、以下のような表示になります。

一見、問題なさそうですが、フォントや印刷環境によっては桁ごとに位置がずれてしまい、視認性が低下することがあります。
特に手書きでは数字の幅が不均等になりがちで、文章全体の整然とした印象を損なう恐れがあります。
一方、同じ数値でも漢数字で「一二三」と書けば、画数と構造によりバランスが安定し、美しく読みやすく仕上がります。
桁数が多い場合(例:10821など)は特に、漢数字の方がフォントや字幅の安定性に優れているため、縦の整列性を維持しやすくなります。
ビル名や製品名のように「123」が正式な表記である場合を除き、文書としての体裁を重視するなら漢数字の使用をおすすめします。
番地や部屋番号など数字を含む住所の書き方例
縦書きで住所を書く際にもっとも迷いやすいのが、数字を含む「番地」「号」「部屋番号」などの表記方法です。
正式な文書では、美しく読みやすいだけでなく、伝達ミスを防ぐためにも正確な書式が求められます。
とくに漢数字での表記、桁数の多い数字の見せ方、英数字混在の処理など、細かい工夫が必要です。
本章では、縦書きでの数字の扱い方を実例付きで丁寧に解説します。
「一丁目二番地三号」はこう書く!正しい縦書き例
「東京都港区南青山一丁目二番地三号」のような住所を縦書きで書く場合は、すべてを漢数字+区切り語(丁目・番地・号)で丁寧に書き出すのが基本です。
具体的には以下のようになります。

このように「丁目」「番地」「号」は略さず、数字部分も算用数字ではなく「一・二・三」のように漢数字で統一することで、書面全体の品格と可読性が高まります。
また、縦の流れに沿って要素ごとに1行ずつ改行するのが理想です。
なお、見た目が詰まりすぎて読みにくいと感じた場合は、「丁目・番地・号」の後にわずかにスペース(半行分)を空けることで、バランス良く整います。
「123号室」や「1000番地」など3桁・4桁の場合の表記例
桁数の多い数字が含まれる場合も、縦書きでは漢数字で1桁ずつ表記するのが正式です。たとえば「123号室」は「一二三号室」、「1000番地」は「一〇〇〇番地」となります。

このように表記することで、縦方向でも数字の桁が明確に伝わり、読み間違いを防ぎます。特に「0(ゼロ)」の部分は、算用数字の「0」や旧字体の「零」ではなく、**漢数字の“〇”**を使用することがルールです。
また、桁数が増えるほど、漢数字で書いたほうが見た目に安定感が出ます。
数字が2桁以上になる場合は、数字部分だけまとめて1行に書くのではなく、1桁ずつ改行するのが視認性の面でもおすすめです。
マンション名や部屋番号の書き方でやりがちなNG例とは?
縦書きで「グリーンハイツ 203」のようなマンション名と部屋番号を記載する場合、よくあるNGが英字・算用数字をそのまま縦に並べるパターンです。

このように英数字を無理やり縦に並べてしまうと、文字のバランスが崩れ、読みにくくなるうえに見た目の印象も悪くなります。
英数字は縦書きに適しておらず、フォントや配置の問題でズレも生じやすいため、マンション名+部屋番号は横書きで記すのがマナーです。

このように「住所部分=縦書き」「建物名・部屋番号=横書き」で明確に分けることで、視認性・美しさともに格段に向上します。
まとめ|縦書き住所の正しい書き方|数字と漢数字の使い分けルールを徹底解説
縦書きで住所を書く際は、「漢数字を基本とし、丁目・番地・号は省略しない」「ゼロは“〇”を使う」「桁数が多い場合は1桁ずつ縦に配置する」など、独自のルールとマナーがあります。
また、同じ数字が連続する場合や、英数字が混在するマンション名・部屋番号は、読みやすさと見た目の美しさを意識した書き分けが重要です。
本記事で紹介した正しい表記例や注意点を押さえておけば、履歴書や封筒など、どんな場面でも迷わず丁寧な住所表記ができます。
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